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梅雨シーズン到来!空室の湿気対策できていますか?

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全国的に梅雨が到来した。
いうまでもなく梅雨は(つゆ・ばいう)と読むが、もうひとつ黴雨と書いても(ばいう)読ませる。ジメジメとした気候によってカビが生じやすいため生まれた言葉だという。
賃貸住宅オーナーにおいても、カビ対策は重要だ。入居者がいなかった部屋が、いつのまにかカビだらけということも有り得る。
エステーで湿気対策商品を研究している高岳留美さんに話しを聞いた。

エステー高岳留美2
<エステー高岳留美様>

―まずカビが発生しやすいのは、どういう場所でしょうか。
高岳「カビが発生する条件から説明します。カビは「温度」と「水分(湿度)」そして「栄養」の3つがそろうと繁殖します。カビの胞子自体は空気中のあちこちで浮遊していますが、3つの条件がそろうと繁殖して、目に見えるカビになります」

―そうですか。では、その3つそろいやすいところが危険地帯というわけですね。家の中でいうとどういった場所になりますか。
「まず温度差があるところですね。温度差があると、水分が発生しやすい。窓の結露などで発生した水分は、カビの原因になりやすいです。実はジメジメした空気など、空間の湿度が高いだけではカビは発生しません。壁や床などに付いて水分になった時に、問題になるのです」

―水分の他にもカビの原因になるものはありますか。
高岳「水分の次は、汚れが問題になります。カビの栄養分になるからです。手垢などの目に見えない汚れも、カビにとって栄養分になりますよ」

―では退去があったら、はやくクリーニングした方が良いですね。条件はよく分かりました。では、湿度の対策を教えてください。
高岳「住宅ごとに状況がバラバラなので、絶対にカビが発生しない対策はありません。その上で家の中に温度差をつくらないためには、まずは換気が一番重要な対策になります。使われていない部屋の空気は定期的に入れ換えて、湿気が溜まらないようにしましょう。またエアコンの除湿機能も活用するとよいですね」

―大家さんの中には、換気などに時間がとれない人も多いです。そういった方には、どういった対策がありますか。
高岳「換気ができないとなると、室内の温度を均一にすることを考えましょう。湿度差のある箇所は水分を生じやすいのでカビが発生しやすくなります。そうならないように、押し入れ、クローゼットは開けっ放しにしておいた方が良いですね。お風呂やトイレ、靴箱もそうです。部屋のドアも同じですね」

―エステーの除湿剤などを使った対策を教えてください。
高岳「除湿剤は、部屋全体の湿度を下げることはできません。湿気が溜まりやすい場所に置いておくものです。押し入れやクローゼットの隅に置いておくと、溜まりやすい湿気を除去できます」

<除湿剤>
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<除湿剤利用例>
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―マンションやアパートで特に気をつけるべき点はありますか。
高岳「一般に、上の階よりも下の階に湿気が溜まりやすい傾向があります。それと北向きの部屋はやはり湿気が溜まりやすいです。そういった部屋が空室になっている場合は、まめに換気した方がよいですね」


取材を終えて
エステー社によると、除湿剤はやはり6-7月がよく売れるそうです。また部屋を留守にすることが多い別荘地でも売れ行きが良いとのこと。やはり換気ができない場合、湿気対策として除湿剤を使う人が多いようです。ちなみに除湿剤は3-6ヶ月ほどで交換が必要です。溜まった水は無色透明ですが、強いアルカリ性に変質しているため必ず流水と一緒に流しましょう。間違って、観葉植物などにあげると枯れちゃいますので、ご注意を。


住宅コラムニスト

西条阿南

新聞社を経て、フリーランスの記者、編集者として活動。
経済誌や週刊誌などに幅広く記事を執筆中。
8年間で5回の引越し経験があり、入居者目線で鋭く意見を発信する。

 

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