目次
1.新築賃貸マンション価格高騰と賃料上昇の現状
①首都圏の新築賃貸マンションの販売価格動向(間取り混合)
(株式会社不動産研究所「マンション市場動向」より当社にて作成)
株式会社不動産経済研究所が発表した「2025年4月のマンション市場動向レポート」では、首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の販売価格の傾向について以下のように報告されています。
- 首都圏平均価格:2025年4月時点で6,999万円。前年からは微減となったものの、依然として高い水準を維持
- 2025年の最高価格:これまでのピークは1億485万円(2025年3月)。4月時点ではこの水準からは3ヶ月ぶりの下落となったものの、高止まりの傾向にある
- 東京都23区の平均価格:特に高値が続いており、平均価格は9,000万円台に達している
出典:株式会社不動産経済研究所「2025年4月 マンション市場動向レポート」
《価格高騰の主な要因》
- 建設コストの上昇:建築資材価格の高騰や人件費の増加により、建設コストが上昇
- 低金利環境:住宅ローンの低金利が続き、購入需要が高まっている
- 供給の減少:新築マンションの供給戸数が減少し、需要が供給を上回る状況が続いている
- 好立地の用地取得競争:駅近などの好立地では、ホテルとの用地取得競争が激化し、土地価格が高騰している
②賃料上昇傾向
全国主要都市において、マンションの平均募集家賃は前年同月を上回るエリアが増加しています。
2025年3月時点のデータによると、マンションの平均募集家賃は、東京都下・神奈川県・埼玉県・千葉県・札幌市・大阪市・神戸市・福岡市の8エリアが全面積帯で前年同月を上回りました。また、カップル向きの物件は広島市を除く12エリアで前年同月を上回り、東京23区の最高値更新は28カ月連続となっています。
《東京23区の間取り別平均賃料 ※新築物件/既存物件混合(2025年1月時点)》
区名 | 1R~1K | 2LDK~3DK | 3LDK~4DK |
---|---|---|---|
港区 | 13.5万円 | 42.5万円 | 65.0万円 |
千代田区 | 12.8万円 | 39.0万円 | 62.0万円 |
渋谷区 | 11.5万円 | 37.0万円 | 60.5万円 |
出典:LIFULL HOME’S「東京23区 賃料相場データ(2025年1月)」
③データからわかること
- 2025年現在、新築賃貸マンションの販売価格は高止まりが続いており、投資用新築物件の取得ハードルは年々高まっている
- 一方で、全国的に賃料相場も上昇傾向にあり、既存物件においても、魅力的な内装や設備を備えた住戸には高い賃料が期待できる状況
こうした背景から、築古物件をリノベーションして資産価値を高め、収益性の向上を図る法人オーナー様からのご相談が増えています。
市況感に即したリノベーション戦略の一例として、既存物件で高グレード設備を採用し、賃料アップ・空室改善を実現したリノベーション事例を2つご紹介します。
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2.リノベーション事例のご紹介
【事例①】退去が出たため、グレードアップした内装や設備で高価格帯賃料を目指したい
《リノベーションご依頼の背景》
- お建物購入時の既存賃料が低いことにお悩みの法人オーナー様
- 退去が出た際にバリューアップを行い、賃料をアップさせたいとのご相談
- 東京で所有されている別のお建物で、グッドルームが過去にリノベーション。福岡進出にあたり、ご購入前からご相談を頂いていた
- 過去にリノベーションした際の賃料アップ率や、入居者獲得実績にご満足頂いており、以後、退去が出る度にリピートでご依頼をいただく
《リノベーション内容》
- 2人暮らしをターゲット層に設定してキッチンをサイズアップ!
- 洋室の壁を3枚引き込み戸に変更し、広いリビングとしても使用可能な造りに
- 収納はウォークインクローゼットを採用。内装の差別化により、リーシングに強いお部屋となった
- 賃料アップを目指しつつも居室にはフロアタイルを使用し、コストを抑えられた
- 共用部であるバルコニーも長尺シートに張替え。細部まで手を加えることで、新築物件に引けを取らないお部屋へ
入居者募集もグッドルームにてセットで行った結果、賃料6.1万円の大幅アップで工事中に入居申込みを獲得!ターゲット層にマッチした、新婚夫婦の入居となりました。
《間取り》
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【事例②】1年間空室のSOHO可物件を、住居向けの間取りに変更したい
《リノベーションご依頼の背景》
- SOHO利用向けの物件で入居者が決まらないとのお悩み
- 1年空室が続いているので、居向けの間取りにリノベーションしたいとのお考え
- 入居者募集もグッドルームにお任せしたいとのご相談
《リノベーション内容》
- SOHO向きのワンルームから、賃貸需要の高い1LDKへ間取り変更
- 入居募集時の懸念になっていた収納スペースを増やし、より入居者ニーズに合わせた充実度の高いお部屋へ
- 部屋の仕切りは半透明のスライド扉を採用し、バルコニーからの採光を生かす
結果、家賃4万円アップで入居申込に成功しました。
《間取り》
3.投資用不動産の購入をご検討中のオーナー様へ
リノベーションは、投資額のコントロールもしやすいため、物件ごとの特性に合わせて収益性を最大化しやすいのが強みです。高グレード設備の導入や、入居者ニーズを意識した内装デザインが、賃料アップと空室対策に効果的です。グッドルームでは、物件購入前の段階からリノベーションを前提としたご相談も無料で承っています。新築では収益が見合わないとお感じのオーナー様は、ぜひ既存物件の活用をご検討ください。
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